「なおくんって、お仕事してるの…?」
「中学出てすぐ、働き始めたよ」
「へぇ~、どんなお仕事?」
「土木だよ。大工さん」
「すごーい!かっこいい!」
「そうかな?そんなの言われたの、初めてだ」
「なおくんも翔太くんみたいに、喧嘩とかするの…?」
「自分からふっかけることはないけど、売られたら買うよ」
「強いんだぁ」
「そんなことないけどね。俺…実はさ、今回、韓国に来れるか分かんなかったんだ」
「どうゆうこと…?」
「警察に追われてた…」
「どうして…?」
「俺が悪い子だから★」
なおくんはニコッと笑った
「こっちは真剣に聞いてるの!本当に…心配なんだよ…」
「ごめんごめん、紗智…。紗智は心配性だからなぁ。あ、紗智。俺と場所変わって。」
「え…?」
「女の子に車道側歩かせるわけにいかないだろ」
「なおくん…優しいんだね」
「そうか?こんなの、普通だよ」
そういって、優しく私の手を繋いでくれた。
