涙のあかし


児童玄関前にはホワイトボードがおいてあり、
なぜか人でにぎわっている。


「夏生ぃ!」

あ、葵衣。

「もぉ、何でおいてくのさ」

あ、知らないうちにここへ。


「ごめんごめん。あれ、とうしたの?」

あたしはホワイトボードを指さし、
葵衣にきいてみた。


「クラス表だよ!ちょっと見に行こ」

クラス表…

楽しみでもあるし恐怖でもある。
それが、クラス表…。


私たちは人混みに紛れ前へ進んでいった。