涙のあかし


我に返った翔馬は
あたしの唇から自分の唇をはずした。

甘いキス…。

「ごっごめ。つい…」

「翔馬だから…」


あたしは聞こえるか聞こえないか
程度でつぶやいた。

「ん?なんていった?」


ひえっ!聞こえてたらしい…


「翔馬だからっ…」