涙のあかし

「なんかなぁ、結構こくられるらしいよ。
噂だけどな。まぁ可愛いからな…
いとこの俺でも言えるぐらいのな」


そうだったんだ。
知らんかった。

夏生は変なものが趣味だし

鈍感で…。

でもそこが1つの魅力で。


大きな目に黒くてさらさらした
肩ぐらいまでの綺麗な髪の毛。
華奢な体に小さな顔。

もてないわけがない。





「ちょ、ごめ。行ってくる」