病み気

移動教室。
前の授業が眠くて眠くて
休み時間も寝ていた。

「綺羅!いくよ!」

と芽依に声をかけられた。

眠い目をこすって行こうとするが
そのまま寝ていたので準備が遅い。

芽依は四人くらいのトモダチともう進んでいた。

(あぁ…やっぱワタシを待ってくれるトモダチなんていないんだ)

こういう時とても感じる。

「あーおいてかれちゃった!」

とか言いながら平気を装い
教室をでる。
走ればすぐ追いつける距離だが
あえてゆっくりと歩く。

途中で振り返って早くー!とか待っててくれるのを
どこかで期待しているのかもしれない

自分ってめんどくさいずるい人間だな、、、そう思った。