「なにため息ついてんだ、俺様をこんな狭いところで呼び出しやがって。何考えてやがる」
低い声がどこからか聞こえる。
誰!?
この部屋には俺一人以外誰も居ないはず。
そう思って見渡すと、突然の光。
「ぐ、眩しい……」
突如現れた白い煙の中から、うっすらと黒い影が見える。
え、う、嘘だ。
煙が薄くなっていく。
黒い影が俺の前に立ち塞がった。そこに立っていたのは人間……に尻尾と牙が生えている。それに、背中には馴染みない大きな黒い羽。
俺は目を見開いた。
「え……!!」
口に人差し指が当てられる。
「しっ。そんな大きな声出すんじゃねぇ。他のやつに聞こえたら俺様がここにいるってバレちまうだろ」
まるでファンタジーの世界で出てくる、魔王のような。
重い雰囲気の中に、微かに漂う、甘い妖艶な匂い。溺れそうになる。
ーーそんな甘い匂いだった。
「……分かった静かにする」
「よろしい。で、貴様の名前は?」
「え、……山田太郎」
「ーーどうやら貴様は俺を馬鹿にしているらしいな」
低い声がどこからか聞こえる。
誰!?
この部屋には俺一人以外誰も居ないはず。
そう思って見渡すと、突然の光。
「ぐ、眩しい……」
突如現れた白い煙の中から、うっすらと黒い影が見える。
え、う、嘘だ。
煙が薄くなっていく。
黒い影が俺の前に立ち塞がった。そこに立っていたのは人間……に尻尾と牙が生えている。それに、背中には馴染みない大きな黒い羽。
俺は目を見開いた。
「え……!!」
口に人差し指が当てられる。
「しっ。そんな大きな声出すんじゃねぇ。他のやつに聞こえたら俺様がここにいるってバレちまうだろ」
まるでファンタジーの世界で出てくる、魔王のような。
重い雰囲気の中に、微かに漂う、甘い妖艶な匂い。溺れそうになる。
ーーそんな甘い匂いだった。
「……分かった静かにする」
「よろしい。で、貴様の名前は?」
「え、……山田太郎」
「ーーどうやら貴様は俺を馬鹿にしているらしいな」

