図書館の眠り王子

「…ダメじゃ、ないです…」




あたしがこう言うの、分かってたでしょ。



満足そうに微笑んで、小山くんはあたしの手をとった。


「なっ…!」

「手、寒い。」

「………」





小山くんって、結構強引な人だったようだ。