図書館の眠り王子

廊下を歩き、自販機を目指す。


「………あっ…」



ふと、窓から見えた中庭。
そこに、小山くんと誰か女の子がいた。



告白、かな。
相変わらずだなあ。



そういえば、丁寧に対応してるとかどーとか。
悪趣味だって分かってるけど、もう一回だけチラッと窓の外を見た。



(…わー……)



そこには、すごく切ない顔した小山くんがいた。