「クリスマス、かあ…」




金曜日。
まだ小山くんの来ていない図書館で1人つぶやく。


クリスマスは、麻希とお買い物して、ケーキ買って過ごす予定だった。

まあ、仕方ないことだけど。
ちょっぴり寂しい。





「クリスマスがどうかしたわけ?」

「!」



振り向くと、小山くんが立っていた。
いつの間に。