図書館の眠り王子

12月の最初の金曜日。
ふと、こんなことがよぎる。



「小山くんとこうしてご飯食べるの、あと何回できるのかなー…」

「…は?」

「ほら、もう二学期も終わっちゃうでしょ。三学期は、受験生0学期って先生言ってたし、3年生になったら、本格的に受験勉強始まるし。」

「…」

「だから、いつまで出来るのかなって…」



新しい学年になったら、環境も変わる。そもそも、あたしがまた図書委員になるかも分からない。

小山くんと話せなくなるのかな。