じっとしてたら、チャイムが鳴った。



「うそっ、始まっちゃった!」


焦って駆け出しそうなあいつを引き止める。


「どーせ、遅刻だろ?…だから、その。ここでサボんねえ?…オ」

「ダ、ダメだよ!」

オレと、と言いかけたところで遮られてしまった。


「そんな簡単にサボっちゃダメだって!それとも、そんなに小山くんはいつもサボってるって言うの?」

「まあ、…他の日はそんなことねーけど、金曜日は図書委員が起こしてくれないから。」

「う…」