図書館の眠り王子

仕事中に寝るなんて変わったヤツだな、と思いながら。とりあえず、声をかけた。





「わ!ごめんなさい!あの、起こしてくれ てありがとうございます」



赤くなったり、驚いたり、焦ったり。
面白いな、と。
どこか不思議な感覚で見ていた。




まあ、もう特に話すことはないだろう。

そう思ってたのに。

夜の学校が怖くてしゃがみ込んでるあいつをほっとくことなんてできなくて。