図書館の眠り王子

人気かは知らないって。


いやいや人気だから人が寄るんでしょ。

ちょっとおかしくて、クスッと笑った。



「………なに?」

聞き返す彼。前だったら怖く感じただろうけど、今は不思議とそう感じなかった。



「いいえ。でもいつも1人なんて、寂しくないですか?」

「別に?」

「ふーん…」


男子ってそういうものなんだろうか。
分かんないな。あたしは友達といないと寂しくなっちゃうような奴だから。