図書館の眠り王子

しばらくの間彼を見つめていた。

気付けば居心地の悪そうな困った小山くんの顔があった。



「きゃあああっ、ごめんなさい!」



我に返ったあたしは、素早く彼から離れた。


気付けば4時限目終了からもう10分。
あと10分もすれば、お昼を食べた生徒達が図書館に来るころだろう。


やばいっ、あたしもご飯食べなきゃ!
彼からちょっと離れた所に座り、お弁当を出す。


いつ彼が来てもいいよう、ここで食べるつもりだったのだ。

すると、彼も横でパンを食べ始めていた。