図書館の眠り王子

やっぱり、ちょっと無愛想かもしれないけど、冷たい人じゃないんだ!!



みんなが知らない彼の一面を知れたあたしは、パアッと笑顔になった。



「………」



しばらくあたしの顔を固まったように見ていた彼は、つられたのか、ふ、と柔らかい笑顔になった。




そんなことになったら固まるのはあたしの方。
だって、芸能人顔負けのイケメンの笑顔なのだ。
思考停止して、そのまま、ポーッと見つめてしまった。