図書館の眠り王子

「小山くんち、こんな可愛いとこだったのねー!」

「まあ…。2人はなんでここに?」

「麻希とショッピングしてて…帰りにここ見つけたからつい…」

「ねっねっ!小山くんのお母さん超美人ね!」

「そんなことねえよ、ただのオバサンだろ」




…わお。あのひとをオバサンと言えるのは、大地だけなんだろうな、うん。




「しゃべるの好きだし、ミーハー?っつーか…。姉ちゃんよりはマシだけど、連れてくるって言うし…」

「え?お姉さん?」


あたしがそう言ったところで、お店の奥のドアがバン!と開いた。