図書館の眠り王子

「え、ちょっと!!あの子大地の彼女!?」


すると、美人さんが大地に問いただした。


「…そうだけど」

「きゃー!本当?あの女嫌いの大地が!お母さん嬉しい~!!」



…ええ!?お母さん!?
さ、さすが…。確かに大地のお母さんなら、あんなに美人さんなはずだ。



「うわー、エリナにも伝えなきゃ!」

「はあ!?ふざけんな…」


大地の叫びもむなしく、美人さんはお店の奥へ。


はあ、と溜め息をついた大地があたしたちのテーブルに近づいてきた。