「ん!おいし~」



レアチーズケーキをほおばりながら目を細める麻希を見て、頬をゆるめる。
そんなあたしもミルフィーユをひとくち含んで笑みがこぼれた。





「…それにしても、あの店員さん美人だよね!」

カウンターに立つ人を見つめて麻希は言った。

「ね!ホント…」



カラン、と鈴の音と共にドアが開いて、あたしの声は中断された。