ガラガラ…


控えめにドアを開ける。


4時限目終わってすぐ来たので、人の気配は無かった。



と、思ったら。



(いた……!)



窓側の端っこの席で、ぼーっとしている小山くんがいた。



──寝てない。
今、来たばかりなんだろうか。



「あ、あの!」


声をかけると、小山くんが振り向いた。