図書館の眠り王子

しばらくして、唇は離れたけどあたしはぽーっと放心状態。


そんなあたしに、大地は少し切なそうに笑って話し掛けた。


「…頼むから、もうあんなこと言うなよ」

「…え?」

「関わらないでいいよ、って。」

「あ…、ごめんなさい、あたし…」




自分勝手な理由で大地を傷つけた。
そのことを説明すると、大地は悲しそうな顔をした。