図書館の眠り王子

い、…言った…!


小さな声だったけど。
唐突だっただろうけど。



「本当に、ごめんなさい、今まで…。でもごめんね、好き…」

「………」





大地は、変わらず黙ったまま。
あたしは、顔をあげられないでいた。




「…!」



すると、大地が立ち止まった。