「…えと、…それで?」



あゆみも図書委員だったな、とふと思う。
まあ、あいつ以外の図書委員は、ぼんやりとしか覚えていないんだけれど。




「…まあ、覚えてないよね。一応しゃべったことあるんだけど。」

「…え、オレと?」

「…いや、まあ、こっちの話。」

「…」



えーと。なんなんだ、一体。
訳が分からない、という心境をオレの表情から読みとったのか、彼女はもう一度口を開いた。