「あの、…あたしのこと、分かる?」


「……は?」



突然話しかけられたと思ったら、何を言ってるのだろう。




「えーと、…安田さん、だろ?安田麻希。」

「そーだけど…。名前じゃなくて、えーと…っ」

「…去年、図書委員だったか?」

「そう!それ!」



にぱーっと明るい顔になった。
よく分かんないが、言ってほしいことを言ってあげれたようだ。