遠くにある鏡に写った自分の顔を見て、そんな想いは砕け散った。



髪はぐしゃぐしゃ。
目は泣いて腫れてるし、顔色も悪い。



目の前の、かっこよすぎる大地と釣り合ってないことは、明確だった。




「…なんでも、ない」

「あゆみ…?」

「もう、いいから…」

「は…?」



大地の顔が、歪んだ。