「良かった、起きたのね」

「あ、先生…」



目の前にいるのは、保険医の先生。
ここは保健室のようだ。



「覚えてる?バレーボールが頭に当たって倒れたのよ」

「は、はい…」

「急所に当たったわけではないから大丈夫よ。一応頭冷やしておいたんだけど…」

「あ、…」



あたしの枕元に、氷とタオルがあった。これで、頭を冷やしていたのだろう。


「まだ痛むだろうから、一応冷やしといて」

「はい」

「…とりあえず、無事でよかった。お友達も心配してたわ。今、呼んでくるからね。」