冷たかった。

その瞳が。表情が。



まるで、あたしなんかいらないって言ってるように。



『あたしっ、……、好き、なの…っ』

『………』




ス、と腕を離され背中を向けられる。




ああ、嫌われてしまった。



『…だい、ち…』

『…今さら、なんだよ?散々人のことフっておいて…。』

『…』

『…もう、オレはあゆみのこと好きじゃない』




もう、追いかけたって、届かない。
その背中は、どんどん遠ざかって行く────