図書館の眠り王子

「ううんー、こっちの話!…あっ、隼人!」

「えっ?あ、本当だ」


あたしたちが座ってる近くのところに、麻希の彼氏が座ってた。




「話しかけなくていいの?」

「え、でも…。友達といるし。麻希1人にさせちゃうし…」

「あたしは大丈夫!話しかけてきなよ!喜ぶよ?」

「…ごめんっ、ちょっとだけ待ってて!」




彼氏のもとに駆け出した麻希。

(…かわいいなあ…)