そして迎えたクラスマッチ当日。



あたしの心は落ち着かなかった。




「あゆみ~、がんばろうねっ」

「う、うん…!」




クラスのみんなとできる最後の行事。
クラスメイトに声をかけられ頷いたあたしだけど、本当はそれより気になることがあった。



「あゆみ」

「麻希!」

「…がんばってね、今日」

「うん…!」

「まあ、ひとまずはクラスマッチ、一生懸命がんばろ!」

「うんっ」