図書館の眠り王子

(…まあ、いないよね…)



グラウンドにいるのは、サッカーに出る男子やドッジボールに出る女子だけだった。



「なーに見てんのっ?」

「ひゃあぁっ!」




後ろから急に声をかけられた。
振り返ると、麻希の姿。



「麻希…おはよ」

「おはよ、なになに?朝練?」

「うん、…6組…」

「へえー」



楽しそうに笑い、あたしの横に並んだ。
麻希も同じようにグラウンドを見る。