図書館の眠り王子

あたしの心臓は、今度こそ爆発するかもしれない。


顔だって、パンクしそうなほど熱が集まる。



「だだだ大地…離して…」

「あ、わり」




前も、こんなことあったな。
大地が、あたしのこと好きなはずなのに、あたしばっかりドキドキしてる気がする。


赤い顔を見られたくなくて、すぐ後ろを向いた。