図書館の眠り王子

「!!」

「…落ち着かないから、こうしてもいい?」

「え、えと…」



気付けば手をとられていた。
廊下に人はほとんどいないとはいえ、恥ずかしい。

それに…



(心臓、爆発しそう…!!)





身体がおかしくなりそうだけど、離したいとは思わない。
…どうして?





結局、図書館まで手を繋いで歩いた。