図書館の眠り王子

教室のドアのところには、いつものようにあたしを待つ大地がいた。


あたしもお弁当を取って、そちらへ向かう。


「い、いってきます」

「ん。いってらっしゃい」




…いつもより、緊張するのは、きっと麻希が変なこと言ったから。



きっと、それだけ。