(やばっ、あたし戸締まりして鍵返しに行かなきゃなのに!)



慌てて立ち上がって。
目の前にいる人の存在に気付いた。




「えっ、あっ、あああああの!」

「…」



なんてことだ。
夢の世界から現実へと引き戻したのは、あろうことかいつも図書館で夢の中にいる彼だ。

そして、初めて見た目が開いている状態の姿。