図書館の眠り王子

信じられない、という目をした女の子たちを放っておいて、大地はスタスタと歩く。



(いや、一番信じられないのは、あたしなんたけどね…)




「だ、大地!」


「ん、何?」


「な、何じゃないよ!何やってるの!みんな見てたよ?」


「ダメなわけ?」


「だ、だって…!たぶん、明日すごいことになるよ…」



明日のことを想像してゾッとする。
たぶん、すごい噂になるんだろうな…