「…おい」




誰…?
あたしはこの空間にもっといたいのに。


「おいって」

「……ぅはっ!!」




突然現実の世界へ戻ってきた。
どうやら夢の世界へトリップしていたようだ。



とりあえず窓の外に注目する。
当たりはすっかり暗くなっていた。

いくら夏も終わりと言ったって、そんな短時間で暗くなったりしない。

ハッとして時計を見ると、もう下校時間の5分前だった。