愛 ~③巻~

『ごっ…ごめっ…ふぇ…』

私は溢れそうな涙を一生懸命に抑える。

「未來っ!聞いてんのか!?」

『…聞いてるよっ!』


ついつい…怒ってしまった…。

『ごめん…』

私は俯く。

涙が…出そう…。

私はそれでも眼をつぶる。

「未來…」

龍が優しく頬を撫でる。

『…龍?』

「未來…ごめんな」

え…?