「都貴【とき】が」

「…都貴?」

「都貴が、『あの子可愛くね?』って言ったから、お前を知ってるって言ったら、紹介しろって言われるだろ?」




ああ、都貴って。
あのサッカー部の…。

顔が真っ赤な都筑を見ると、



「…じゃあ、」




わかってきた。

その時の詳細が。




「私が、都貴くんに取られると思ったんだ」




嬉しい。
素直に、嬉しすぎる。

だって、きっと。




「……―――ずっとタイミング図ってんのに、お前は鈍いから」




今宵、星が煌めき輝く夜空の下で、



「え?」





きっと私は願いが叶う。