何で。 何で起きてるの? 背後からの声に、誰の声かなんて。 1人しかいないから。 ――――フリだったの? 「…何でっ」 何で、いるのよ。 何で、待ってるのよ。 ―――何で、私だと気づいているのよ。 「私の事、分からなかったんじゃなかったの?」 この格好で、私だと。 私だって気付かなかったから、ああ言ったんじゃなかったの? 「分からない訳ねえだろ」 「だっ、だって…!」 「…―――安達なら、たとえ動物に変わったとしても分かる自信がある」