5時限目というのは、魔の時間帯だと生物の先生が言っていた気がする。



 実際その通りで、今は起きているのがやっとだ。



 そんな私にデコピンをしてきた女の子が1名。



 七瀬 真希 ナナセ マキ
 可愛い顔してたまに毒舌な、私の1番仲のいい友達。



 そんな彼女のデコピンで冴えた私の目に映ったのはノートの切れ端。



 そこには“合宿の班、一緒になろ!”と書かれていた。



“あ、合宿のこと忘れてた。うん、一緒!”



 私もそう書いて、真希に渡した。



“で、男子は木島のいるとことで良いでしょ?”



“良いけど……。別に浩じゃなくてもいいんだけど”



“林檎がそう思ってても木島がどうせ私たちのところに来るでしょ”



“……確かに”