「林檎、わかってる? 合宿は今日で終わりなの。つまりは、もうここしかチャンスが無いんだよ!?」



 ……はい。その通りです、真希様。



 結局、自由行動で素直になることが出来なかった私。



 今は、そんな私に真希がプチ説教をしている……。



「花火で、いくよ……!」



「は……はい……!!」



 時刻は、午後9時。クラスごとに集まって、花火をする。



 私は、いつもより丁寧に髪をとかして、ピンク色の花の飾りを髪にさした。



「ばっちり! 自信もって、林檎! 可愛いよ」



「ありがとう」



 そのうち、竜ちゃんと一緒に浩も集まってきた。