草の上に腰を下ろしながら、最後尾を見る。



 __やっぱり。
 さっきのあの子と、楽しそうに話す浩の姿があった。



 別に、誰と話そうと浩の自由なのに……。なのにどうして……。



「あ、先生もう立ち上がってる! 林檎、行くよ!」



「あ、うん」



 私も真希に続いて立ち上がろうとするけれど____。



 __バタン!!



 え……? 嘘……。



「林檎ちゃん!!」



「林檎!?」



 ああ、起きることが、出来ない……。



 まぶたが、だんだんと、落ちていった…………。