あれから無事に美味しいカレーが出来上がり、おなかを満たした私達。



 今日は、明日の登山に備えてあとは寝るだけだった。



 電気を消して、布団に入ると、先に寝ていた真希がこちらを見てきた。



「ね! 定番の、恋バナしようよ」



「うーん、良いけど、私には分かんないよ?」



「いーのいーの。じゃあさ、私の質問に答えて!」



「はーい」



 浩のことかな……?



 だとしたら、なおさら分からない。



 恋愛経験が豊富な真希と違って、私はまだ誰とも付き合ったこともないし、ましてやキスなんてしたこともない。