「え、嘘!?」
私はビックリして、叫んでから自分の鞄を漁った。
――だって、だってだって!!
中からお目当てのモノを掴むと、パンっと音を小さく立ててお兄さんの前に私も用意していたプレゼントを置いた。
昨日、家族で行った神社で買った……お兄さんが今、目の前に置いたお守りと色違いのブルーで出来た同じモノ。
「これ、私から……なんですが」
にやける顔を押さえられないまま、私はドキドキしながらお兄さんを見た。
「ははっ、すごい。同じだし」
私が机に出したお守りをそっと持ち上げると、お兄さんはびっくりした顔をして笑った。
私はそれを見て、お兄さんがくれたピンクの方を手に取った。
自分のを買い忘れてお兄さんのだけ買っていた私。
だから、学業成就はこれ一つだ。
ふふっと声が漏れて、にやけてしまった。
「ありがと」
ひもを人差指にひっかけてぶらぶらさせながら、お兄さんが私に向かって笑って言った。
私はぎゅっと貰ったお守りを握りしめて、笑顔をむける。
「はい、私も。ありがとうございます」
それを大事に大事に鞄にしまった。
その時、お兄さんが言った。
「でも、これじゃあお礼になんないなー」
その言葉を聞いて、私はハッとした。
お兄さんへのお礼のつもりが、同じものを受け取っていたんじゃお礼になってない。
折角のプレゼントだったのに、驚かせることも出来なくてちょっと残念に思う部分もあったのだ。
そこで私はピコンと閃いた。
ガサガサと鞄を漁り、お目当ての筆箱を取り出すと縁に数字が書かれた鉛筆を1本取り出し、お兄さんに突き付けた。
「これもお守りにして下さい」
「え?」
「私のとっておき! 絶対当てる鉛筆」
「??」
ビックリ顔のお兄さんは、私の難解な説明に恐る恐る手を差し出してきた。
私はビックリして、叫んでから自分の鞄を漁った。
――だって、だってだって!!
中からお目当てのモノを掴むと、パンっと音を小さく立ててお兄さんの前に私も用意していたプレゼントを置いた。
昨日、家族で行った神社で買った……お兄さんが今、目の前に置いたお守りと色違いのブルーで出来た同じモノ。
「これ、私から……なんですが」
にやける顔を押さえられないまま、私はドキドキしながらお兄さんを見た。
「ははっ、すごい。同じだし」
私が机に出したお守りをそっと持ち上げると、お兄さんはびっくりした顔をして笑った。
私はそれを見て、お兄さんがくれたピンクの方を手に取った。
自分のを買い忘れてお兄さんのだけ買っていた私。
だから、学業成就はこれ一つだ。
ふふっと声が漏れて、にやけてしまった。
「ありがと」
ひもを人差指にひっかけてぶらぶらさせながら、お兄さんが私に向かって笑って言った。
私はぎゅっと貰ったお守りを握りしめて、笑顔をむける。
「はい、私も。ありがとうございます」
それを大事に大事に鞄にしまった。
その時、お兄さんが言った。
「でも、これじゃあお礼になんないなー」
その言葉を聞いて、私はハッとした。
お兄さんへのお礼のつもりが、同じものを受け取っていたんじゃお礼になってない。
折角のプレゼントだったのに、驚かせることも出来なくてちょっと残念に思う部分もあったのだ。
そこで私はピコンと閃いた。
ガサガサと鞄を漁り、お目当ての筆箱を取り出すと縁に数字が書かれた鉛筆を1本取り出し、お兄さんに突き付けた。
「これもお守りにして下さい」
「え?」
「私のとっておき! 絶対当てる鉛筆」
「??」
ビックリ顔のお兄さんは、私の難解な説明に恐る恐る手を差し出してきた。

