その事実に私はまた頬を赤くして、小さくジュースをコクっと飲んで。
ゆっくりとおにぎりを口にした。
お兄さんからもらった蒸しパンは、大事すぎて容易に開けられなくて。
潰れてしまわないように注意しながら鞄に入れた。
お兄さんから初めて貰った、蒸しパン。
そう思っただけで顔がまたニヤける。
そんな私を見たお兄さんは、私のニヤケ顔には気がつかないのか
「悪い、蒸しパン嫌いか?」
全くベクトル違いの心配をしていたので
「とっても、好きです」
力強く、好きだって答えた。心の中で、違う意味も上乗せして。
席に戻ると、何事もなかったかのような静謐な空間が作られていて。
そしてお兄さんも特に私を気に掛けた様子もなく、勉強を始めていた。
戻った私を見ることもないお兄さんにちょっとがっかりして……
けれど、そんなの当り前かと思いなおして
ギギギ
いつも通りの少し耳障りな音を立てて席についた。
――――――
気が乗らないけれど、英語の勉強を始め2時間弱。
そろそろ家に帰らないと……と時計を見て気が付き、私は椅子の下から鞄を取り出した。
机上の辞書を放り込み、ノートと教材を鞄に入れる。
そして筆箱を詰めようとしたその時、前の席からニュッとノートが差し出されて、私と向かいの席の間にノートが置かれた。
今日の向かいの席は、もちろんお兄さん。
――なに?
ゆっくりとおにぎりを口にした。
お兄さんからもらった蒸しパンは、大事すぎて容易に開けられなくて。
潰れてしまわないように注意しながら鞄に入れた。
お兄さんから初めて貰った、蒸しパン。
そう思っただけで顔がまたニヤける。
そんな私を見たお兄さんは、私のニヤケ顔には気がつかないのか
「悪い、蒸しパン嫌いか?」
全くベクトル違いの心配をしていたので
「とっても、好きです」
力強く、好きだって答えた。心の中で、違う意味も上乗せして。
席に戻ると、何事もなかったかのような静謐な空間が作られていて。
そしてお兄さんも特に私を気に掛けた様子もなく、勉強を始めていた。
戻った私を見ることもないお兄さんにちょっとがっかりして……
けれど、そんなの当り前かと思いなおして
ギギギ
いつも通りの少し耳障りな音を立てて席についた。
――――――
気が乗らないけれど、英語の勉強を始め2時間弱。
そろそろ家に帰らないと……と時計を見て気が付き、私は椅子の下から鞄を取り出した。
机上の辞書を放り込み、ノートと教材を鞄に入れる。
そして筆箱を詰めようとしたその時、前の席からニュッとノートが差し出されて、私と向かいの席の間にノートが置かれた。
今日の向かいの席は、もちろんお兄さん。
――なに?

