年末の締めに……と言っても、ここでの締めはってだけなんだけど、数学を持ってきた。
ホント言うとちょっと苦手。
3年の前半までは調子良かったのに、後半になって実力テストが多くなってきたら急に点数が採れなくなった。
それで気がついた。基礎が曖昧なんだって。
だから基礎勉強ばっかりしてる。だから余計にツマラナイ。
けれど投げ出すわけにもいかなくて、ふぅっと息を小さく吐いてから問題集を鞄から出した。
今日は日曜日。
いつもなら昼ご飯を家で食べてからここに来るから遅いんだけど、今日は食べずに来たからまだ午前11時過ぎ。
時間設定を12時半くらいと心に決めて、私は鉛筆を取りだした。
12時を過ぎたあたりで、人がパラパラと外に出始めた。
年末と言うこともあってか、今日の来館者は少ない。
その上、お昼休憩で人が減るものだから、ほんとうにポツリポツリとしか人が座っていない。
しばらくして人が減ったせいか少し寒く感じて、膝かけが欲しいな……と思ってふと顔を上げた。
その時、目が合った。
向かいに座るお兄さんも、あ、と私に気がついた顔をする。
お互い目が合って、自然とにこりと微笑み合った。
うん、なんか……いいかも。
ホント言うとちょっと苦手。
3年の前半までは調子良かったのに、後半になって実力テストが多くなってきたら急に点数が採れなくなった。
それで気がついた。基礎が曖昧なんだって。
だから基礎勉強ばっかりしてる。だから余計にツマラナイ。
けれど投げ出すわけにもいかなくて、ふぅっと息を小さく吐いてから問題集を鞄から出した。
今日は日曜日。
いつもなら昼ご飯を家で食べてからここに来るから遅いんだけど、今日は食べずに来たからまだ午前11時過ぎ。
時間設定を12時半くらいと心に決めて、私は鉛筆を取りだした。
12時を過ぎたあたりで、人がパラパラと外に出始めた。
年末と言うこともあってか、今日の来館者は少ない。
その上、お昼休憩で人が減るものだから、ほんとうにポツリポツリとしか人が座っていない。
しばらくして人が減ったせいか少し寒く感じて、膝かけが欲しいな……と思ってふと顔を上げた。
その時、目が合った。
向かいに座るお兄さんも、あ、と私に気がついた顔をする。
お互い目が合って、自然とにこりと微笑み合った。
うん、なんか……いいかも。

