幼馴染の甘くない愛情Ⅱ





「いや、あの、これは…」



上手い言い訳が見つからない。

いや、そもそも
言い訳するようなやましいことは
何もしていないんだけど。



「勝手にしろ」



黙って俯いていたあたしに
大雅は冷たくそう言い放ち
教室を出ていった。



「あら~大雅キレちゃったね」



呑気にそう言う戸田君。



「じゃ、瑠奈ちゃん。どこ行こうか?」



行くわけないでしょ。

頭おかしいのかなこの人。