「おい、チビ」 いきなり頭上から聞こえた 低くてよく通る声。 もちろん、 聞き間違えるはずない大雅の声。 顔を上げるとあたしに 合わせてしゃがみ込む大雅。 「こんなとこで何してるわけ」 「…帰るの」 「なんで?」 「…お腹痛い」 「いっちょまえに生理かよ」 最低だ!!!女の敵!!! 「もう大雅なんて知らない」 「つか、なんでさっき大晟といた?」 「たいせい?あぁ、あの男の子?知らないよ、話しかけられただけだもん」 そう言うと大雅は 小さくチッと舌打ちをした。