そう言って、丘野くんのノートを鞄に詰め込む。
もしかして……いや、もしかしなくても、妬いてくれてる?
「妬いた?」
「妬くわ」
「ふっ」
「おい、今鼻で笑いやがったな!」
また、キミの新しい一面を見付けちゃった。
「アズマって可愛いよね」
「嬉しくねぇ。むしろバカにしてんのか?」
「バカにしてないよ。可愛いアズマも好きだもん」
「なら許す」
「早ッ」
こんな、他愛無いやり取りも大好き。
ねぇ、アズマ。
あたしはずっとずっと、こんな幸せで平凡な日常を送ってもいいのかな?
そういう資格、あるのかな?
