「あ、あれ?丘野くん、バイト?」

「う……うん。ごめん、先生には黙っておいてくれないかな?」

「勿論。でも、丘野くんがバイトなんて意外だね」

「ちょっと、ね」


丘野くんは微かにはにかむと、商品を並べだした。

あたしと同じように、きっと何かワケがあるんだろう。


「じゃあ、また明日ね。ノート、本当にありがとう」

「僕なんかが役に立てるのなら何でも手伝うから、気軽に声掛けてね」

「うん。ありがとう」


あたしはレアチーズケーキの会計を済まして、コンビニを出た。

まさか、最寄りのコンビニでクラスメイトがバイトしているとは思わなかったな。