トシノサレンアイ- 狼と仔猫 -


テーブルの上で冷め切った料理を見て、突如不安な気持ちが溢れだす。

やっぱり、あたしとは遊びなんじゃ?

……なんて、大好きな人も信用できないなんて、あたし最低だね。

あたしは料理を冷蔵庫にしまい、そのままの格好でベッドに倒れ込んだ。

アズマ……


「寂しいよ」


会いたい。
今すぐ、貴方の腕で抱きしめて欲しい。

不安な気持ちを全部掻き消して欲しい。

ポロリと一筋、涙がこぼれ落ちた。

おかしいな。
泣くつもりなんてなかったはずなのに……